コラム
2024/11/12
『新NISAに月の上限額はあるの?積立金額の上限額を解説』
新NISAで資産運用をはじめる方の中には「資金をどんどん新NISAに移して、非課税枠を有効活用しよう!」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
せっかく資産運用するなら非課税枠でやる方がお得だからです。
新NISAには月や年あたりの上限額が設定されています。
新NISAの仕組みや、月あたりの上限額などを解説します。
■新NISAとは非課税枠で資産運用できる制度
NISAは安定的な資産形成を目的にできた制度です。
今までのNISA制度の内容が見直され、2024年からは新NISAとして運用がスタートしています。
通常、資産運用には税金がかかります。
株式を運用しており、株価が値上がりしたので売却しました。
この場合の株式の譲渡益に対しては20%の税金がかかるというルールになっています。
利益が10万円だと、そのうちの2万円は税金分になってしまう計算です。
資産運用で10万円の利益を出しても、手元に残るのは8万円です。
このように、資産運用で資産を増やしても、増えた分のいくらかは税金として納めなければいけません。
老後の生活費やFIREなどのために資産形成を目指す方は「税金がかからなければもっと手元に資産が残るのに」と残念に思うことでしょう。
新NISAには非課税枠が定められています。
非課税枠の範囲内であれば、資産運用には税金がかからない仕組みです。
新NISAの非課税枠で株式の譲渡をすれば、譲渡益にかかる税金は0円です。
新NISAを活用して資産運用することで、より手元にたくさん資産を残せる仕組みになっています。
■新NISAの非課税枠には月の上限額がある
資産運用をするなら新NISAでやった方がお得です。
そのため、「新NISAに毎月お金を投資し、あるいは預金からお金を移し、どんどん資産運用しよう」と考える方もいらっしゃることでしょう。
毎月こつこつ貯めた預金を一括で新NISAの口座に移したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
新NISAでは毎月の上限額が10万円になっています。
毎月の上限額を超える額は投資できない仕組みです。
また、新NISAでは月あたりの上限額以外に、非課税枠の年間上限額(12カ月の限度額)も定められています。
2024年までのNISAでは、非課税枠の年間上限額は120万円と40万円でした。
通常のNISAの年間上限額は120万円で、つみたてNISAの上限額は40万円です。
2024年からの新NISAでは、この年間の上限額が240万円と120万円に変更されました。
12カ月を通しての成長投資枠が240万円で、つみたて投資枠の年間上限額が120万円になっています。
■最後に
新NISAを使うことで資産運用の税金が非課税になるため、お得に資産運用できます。
まだNISAを使っていない方や資産運用に興味のある方は、税金分がお得になる新NISAで資産運用をはじめてみてはいかがでしょう。
ただ、注意しなければならないのは、新NISAで上限額なしに資産運用できないという点です。
新NISAには月あたりの上限額と年間の上限額がありますので、注意してください。
新NISAでの資産運用はルールの範囲内で行う必要があります。
ルールを守りつつご自身に合った資産運用をしたい方は、ぜひ当窓口へご相談ください。
金融商品選びから新NISAの使い方まで、投資・金融・資産運用・FIREのプロであるNISA資産運用相談室がアドバイスいたします。
- 新着情報
-
2024/04/24
2022/12/13
2022/06/15
2022/06/15